憧れと慈しみ
出会いは、いつどんな風にして訪れるか分かりません。
もちろん、そうして出会う相手がどんな立場や環境にある人間かも、
いくつなのかも実際に出会うまでは分からないことがほとんどです。
ですから、何らかのきっかけで出会い、
互いに好感を抱いて交際することになったところで、
自分たちの年齢に随分と開きがあることを知ったという人も少なくないことでしょう。
中には、それだけのギャップを埋めることが出来るのかと
不安を抱く人もいるかもしれませんが、
そのギャップこそがより互いを惹きつけ合う要素になることもあるのです。
学生時代に経験したことがある人も多いと思いますが、
ひとつふたつ年上の先輩がやたらと大人びて見えたり、
後輩の人懐こさに愛おしさを感じたり、
年齢の差がもたらす感情というものは意外と多いものです。
同じように、恋愛においても年下は年上に憧れ、
年上は年下に慈しみの感情を持ちやすいものなのです。
ですから、年齢のギャップに躊躇するのではなく、
抱いた好感を素直に育ててみることが大切です。
大人びて見える仕草や言動の中から、
意外と自分に近いと感じるものを見つけることもありますし、
幼く思っていた相手が意外としっかりした考えを持っていることもあります。
ギャップにたじろぐのではなく、好感を抱いた部分を見つめあうことで、
互いの意外な部分を見つけることができでき、
より関係が深まってゆくこともあるのです。
ですから、恋愛において、年齢の差はマイナスの要素にはなり得ないのです。