最悪の展開

嘘をつかない人間はいません。
言葉を扱い続ける限り、
世の中から嘘がなくなる事はないでしょう。

しかしそこまで頭では分かり切っていたことだとしても、
誰かから嘘をつかれてどうしても
許せないということが時にはあるのです。


恋人から嘘をつかれてショックを受けた
経験のある人は多いでしょう。
例えば、会社が終わった後にデートの約束をしていたのに、
どうしても外せない接待や残業が入ってしまったと
連絡が来ればもちろん悲しくなります。

それでも仕事ならば仕方がないと、
気にしないでと笑って許したのに、
後日会えなくなった理由が嘘だったと判明すれば
そこからケンカに発展してしまっても当然の結果でしょう。


本当はどこで何をしていたのか、
一緒にいたのは誰なのか、
大体の人が真っ先に疑うのは恋人の浮気です。

実際にはどんな事情があったのか、
嘘をついた恋人本人にしかわかりませんし、
そもそも浮気というのは全くの誤解で、
何かしらやむを得ない事情があったのかもしれません。


しかし、そこで絶対に
浮気していないと恋人から宣言されても、
その前に嘘をつかれたという事実があると
その言い訳は通用しなくなってしまいます。

どうせそれも嘘なんだろうと聞いてもらえず、
最悪の場合にはそのままケンカ別れという
結末さえもあり得ることでしょう。


たった一つの嘘が恋人の間にもたらす影響は
とても大きなものです。
恋人との出会いを末永い関係に発展させていくためには、
嘘のない潔白な繋がりが必要です。

たとえ確実に呆れられてしまうような
バカげた理由であったとしても、
嘘をつくよりは何百倍もマシなのです。